人間ドックは、毎年会社が主催している健康診断よりも検査項目の種類が多く、専門的な検査を受けることで簡易な健康診断では見落としがちな初期のがんや内臓の症状を詳しく調べることができる点が最大の魅力です。会社や自治体で行っている健康診断は、費用のほとんどを会社や自治体が負担してくれるため、本人は追加オプションで数千円程度支払うぐらいの負担だけで済みます。しかし、人間ドックは法定検診のような法律で義務付けられた健康診断ではなく、個人が任意で受診する検診の考えられているため、基本的に健康保険は使えず、全額自己負担になります。そのため、人間ドックに興味があっても費用の問題で受診をためらう人も多いです。

しかし、人間ドックの費用を安く抑えることも可能で、加入している健康保険組合や住んでいる自治体によっては、年齢の条件などをクリアしていれば、補助金が支給されることもあります。民間の生命保険会社によっては、加入者の検診に対して、補助金や割引制度を利用できるところもあります。また、人間ドックを実施している医療機関によっても、冬などの受診者が比較的少ない時期などに申し込みをした場合、期間限定の割引を行ってくれるところもあります。夫婦や親子、友人など複数で受診した場合、片一方の受診者の分の費用を半額にしてくれるサービスや、旅行のプランもセットになっているコースなどさまざまな特典や割引がついたものが各検診センターで行われています。